デザインにおける守破離とは
2021.04.15Design
目次
皆さん守破離という言葉をご存知でしょうか?物事を学ぶ時の姿勢として昔から受け継がれている言葉です。今回は、デザインにおける守破離とはなんなのかを紹介しようと思います。
守破離とは
守破離とは、日本の武道や芸道におけるものごとを学ぶ基本的な姿勢や、取り組むプロセスを表した言葉です。
守(基本を知る)
最初は基本となる型を指導者から教わり、それを守る段階。できるだけ多くの話を聞いたり経験を積むことで基本となる型を自分のものにしていく。
破(自分なりにアレンジする)
型を理解したら他のものを見て知識を得たり教わった型を破ったり、自分なりの強みを活かしてアレンジをくわえていく。
離(独自の型を見つける)
そして離では、本質を理解したうえで独自の型を新たに創造していきます。
デザインにも基本がある
この守破離という言葉は、デザインをしていく上でも当てはまることだと思います。デザインにも基本(型)があり、王道のルールがあります。例えばWebサイトであれば左上にロゴマークがあったり、お問い合わせボタンは右上など(UI的な部分もありますが)Webサイトを作るときに、大体の人が同じように思い浮かべるのではないでしょうか?
基本を知っているから、崩すことができる
また経験を積んで基本(型)を知っているからこそ、次はこうしようとアイデアが生まれるのではないでしょうか?デザインをする上でのポイントは型を知った上で型から少し崩すということだと思います。崩し過ぎると見慣れな過ぎて敬遠され、型にはめ過ぎると埋もれてしまう、このバランスが大切なのではないでしょうか?
独自性を作るということ
何事も基本を知らないと応用、独自性(オリジナリティ)というものは作れないと思います。独自性というものは偶然にできるものではなく、積み上げた上にあるものだと思います。基本を知っていろんなことを経験しているからこそ、意図的に独自性というものが作れるのではないでしょうか?
デザイン以外にも使える守破離のプロセス
型を知り、少しずつ型を破り、自分なりの型を作って行く。これはデザインだけではなく、いろんなことに通じることだと思います。守破離のプロセスはディレクションやライティングなど様々なことに応用できる話なのではないでしょうか?
まとめ
今回はデザインを上達させる為のプロセス(守破離)を紹介しましたが、何事も基本なのだと思います。もし何か新しいことをはじめて上手くいかない時や解決策を見つけたい時などは、この守破離を思い出してもいいかもしれません。