評価基準を明確に、成果主義を導入時に気を付けるポイント
2021.01.30Other

働き方が変わってきている昨今、ニュースなどで耳にする成果主義という言葉、実際に取り入れている企業も多いのではないでしょうか?成果主義に評価軸を変えるときに注意するべきポイントを紹介しようと思います。
テレワークの普及により成果主義を導入する企業の増加
コロナウイルスの流行により、テレワークを実施する割合も増え、普段の業務姿が見えないことにより評価がしづらくなったこともあり評価制度を見直したり、成果主義に変更した企業も増えたのではないでしょうか?
成果主義とは
成果主義とは、仕事の成果や成績を中心に評価をするシステムのことです。日本の企業に多い年齢や学歴、勤務年数などを考慮した年功序列制度ではなく、仕事での成果を主に評価することにより正しく従業員の評価をするをいいます。
成果主義のメリット
・人件費の適正化
・生産性の向上
・従業員の満足度の向上
・人材育成、自立化
成果主義が失敗しない為に
しかし、間違った認識で評価基準を変えると失敗に繋がることもあるので注意が必要です。
利益だけでなく仕事の過程も評価する
成果主義というと利益や売上を頭に浮かべる方も多いかと思いますが、仕事というのはそれだけではありません。利益のみに集中するとクライアントを満足させるものは作れません。どうすればクライアントの課題を解決できるか考える過程も評価するべきです。どちらかひとつだけでなく業務遂行の過程と結果の両方とも見て判断する必要があります。
周りへの配慮も評価する
仕事とは一人で行うものではありません。デザイナーからディレクター、コーダー、そしてクライアントなど沢山の方が関わって仕事というのは形になり成果に繋がります。結果だけに目を向けるのではなくチームへの配慮や働きやすいような心がけにもしっかりと目を向ける必要があります。
評価基準の明確化と共有
評価の判断軸を変えるのであれば、今までの評価基準も変える必要が出てきます。その時に、評価基準が正しいのかをしっかりと精査し、従業員にもしっかりと共有する必要があります。形式だけ変えるのではなく、評価基準を明確化し細分化する必要があります。
利益だけが成果ではない
例えば、デザインでいうとビジュアルだけのものを作るのが仕事ではないと思います。クライアントとの関係作りや周囲を巻き込む力など、一概に時間の短縮や利益という目に見えるものだけでは判断できないことも沢山のあります。なので、しっかりとした評価基準を作ることが大切になるのです。
何を目的なのかを考える
テレワークによって業務の過程が見えにくくなった、コロナウイルスによって売り上げが心配だからという外的要因だけに目を向けるのではなく、どうしたいから評価基準を変えるのかをしっかりと考える必要があるのではないでしょうか?何を目的なのかを明確にすることが失敗しない方法だと思います。
まとめ
デザイン業界でも他の業界でも基本は同じ事だと思います。会社として何に価値をおくのか?それに対してしっかりと評価をする。そこを考える事が大事なのではないでしょうか?
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