Webサイト制作において受け身なディレクションがダメな理由
2024.06.02Web
目次
Webサイト制作におけるディレクションはプロジェクトの方向性を左右する重要な役割です。特に受け身なディレクションをしていると多くの問題を引き起こし最終的な成果物の品質に影響を与えます。今回は受け身なディレクションがなぜダメなのか、そしてどのように改善すべきかについて紹介しようと思います。
受け身なディレクションとは?
まず受け身なディレクションとはどんなことかと言うとディレクターがプロジェクトの進行や意思決定に対して消極的でありクライアントやチームメンバーからの指示や要求に対してただ応じるだけの状態をいいます。ディレクターの本来の仕事というのは要望や意見を伝言することではなくプロジェクトを成功に導くためにメンバーを管理したりスケジュールを調整したりリードすることだと思います。
受け身なディレクションがダメな理由
1. クオリティの低下
受け身なディレクションを行っていると専門的な視点や経験を活かした提案が欠けるためプロジェクトのクオリティが低下することがあります。クライアントの要求にただ応じるだけではなく全体像を把握できるディレクターがあらゆる条件を考慮した上で最適な方法を選択しリードする必要があります。
2. コミュニケーションの問題
ディレクターが受け身であるとチーム内外でのコミュニケーションが不十分になりがちです。進捗の確認や不明点の共有などが遅れることにより認識のずれが生まれやり直しの作業が生まれるなど対応が後手に回ることが多くなります。
3.スケジュールの遅延
プロジェクトにおいて問題はつきものです。問題があったときに受け身な姿勢でいるとスケジュールがどんどん遅延していきます。大規模なサイトになるほど問題が発生した際のリカバリーが大切になっていきプロジェクト全体を把握している人がコントロールしないと納期に間に合わないということが起こってきます。
クライアントが何を求めているかを理解する
受け身なディレクションをやめるには、クライアントは制作会社に何を求めているかを理解する必要があるかと思います。納期や費用、品質などさまざまな指標があるなかでどのようにプロジェクトを進めるのかを判断することが大切で、Webサイト制作の専門家としてどのようにディレクションをするのかが求められています。クライアントの期待に応え信頼感を得るためにあらゆることに責任をもち自分事としてプロジェクトを進めていくという意思が必要なのではないでしょうか?
まとめ
Webサイト制作のディレクションをどのように進めるのがいいかはプロジェクトによって変わってきます。ディレクションに正解がないからこそ自分で状況を把握し考える必要があるのだと思います。自分がプロジェクトをリードしやすいように必要な情報を自ら取得し、不明点を解消するような自発的な行動がプロジェクトを成功させるためには必要なのではないでしょうか?