依頼の意図を考える。言われた通りのデザインがいけない理由

2021.08.14Design

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依頼の意図を考える。言われた通りのデザインがいけない理由

クライアントの依頼書通りにデザインをしたのになんだか反応が良くない、ディレクターから指示通りにデザインしたのに指示のまんまだと言われる、そんなことはありませんか?依頼通りに作ることは間違いではないのですが、依頼した側の望んだ結果ではないということがあるかと思います。今回はなぜそのような事が起こるのかを紹介しようと思います。

依頼通りのデザインをしてはいけない理由

なぜ依頼通りのデザインをしてはいけないかというと、デザイナーの仕事は考えることだからです。どの方法やどのデザインが良いかを経験から判断し最適な物を提案する事が仕事であり、クライアントの頭にあるものをデータ化する事が仕事ではないからです。

いいデザインとはユーザーのことを考えたデザイン

依頼主は確かにクライアントかもしれません。しかし、デザイナーが見るべきなのはその先の利用するユーザーのことを一番に考えないといけないと思います。どうすれば伝わり易いか、本当にこれでいいのかを、一度考えた上でデザインをする事が大切なのではないでしょうか?

依頼の意図を確認する

また、依頼を受けすぐにデザインに移るのではなく指示通りにする事がいいのか、参考程度で考えればいいのかを確認したり、どういう意図なのかを確認する事が大切なのではないでしょうか?しっかりとコミュニケーションをとった上でデザインをする事でお互いに認識のずれが少ない状況でデザインをする事が出来ます。

流れを想像する、ストーリーを描く

依頼をいただきデザインをする前に私がよく行うのは流れを想像することです。紙媒体であれば、成果物を受け取ったユーザーはどういう行動をとるのか?Webサイトであれば必要な情報はスムーズに見つける事が出来るのか?など一連の流れを想像しながらデザインをすることが大切かと思います。

他にもビジュアルを作るときも、コンセプトを作った上で自分の中でストーリーを想像しながらデザインをすることで、よりクオリティの高い成果物を作ることができます。

ディレクターも注意が必要

また、指示をするディレクターも注意が必要です。デザイナーとのコミュニケーションをしっかりとることで方向性のぶれを少なくし、本当に求めるデザインを作る事ができるかと思います。

まとめ

デザインというものは正解がなく同じ依頼書や情報でも作る人により、出来上がりというのが変わってくるかと思います。だからこそ作る側は依頼主の事を、頼む側はデザイナーの事を考えてコミュニケーションをとることが大切なのではないでしょうか?