問題の本質を理解する、なぜなぜ分析とは
2024.07.28Marketing
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問題解決はビジネスを行う上で欠かせない要素です。しかし問題に向き合い解決したと思っても同じような問題が再発してしまうケースをよく見かけます。その原因として問題の認識が浅く本質を理解していないことがあるかと思います。今回は問題を深掘りしその本質を理解するために活用できる「なぜなぜ分析」をベースに問題解決に大切な考え方を紹介しようと思います。
問題解決をする上で本質を理解することの大切さ
問題解決において最も重要なのはその本質を理解することだと思います。問題の認識がずれており表面的な部分だけを見ていれば効果のない解決策を行うことになり、なんとなく解決した気になった問題は時間がたつと似た形で繰り返されるということが起こります。問題の本質を見極めるということは問題の因果関係を詳細に詰め表面的に見えている部分以外の本来の問題に向き合うということだと思います。
なぜなぜ分析とは
問題の本質を見極め因果関係を詳細に詰めるのに役に立つ「なぜなぜ分析」というものがあります。なざなぜ分析とは問題の表層的な出来事にとどまらずその根本原因を見つけるために「なぜ?」を繰り返す問題解決手法です。5回の「なぜ?」を問うことによって問題を深く理解し問題の本質にたどり着くとされており、より深くできごとを認識することが出来ます。
なぜなぜ分析のステップ
ステップ1: 解決すべき問題を明確に定義
まず、解決すべき問題を明確に定義します。例えば、「製品の不良率が高い」という問題がある場合、何が「高い」のか、どの製品が対象なのかを具体的にすることが重要です。問題が曖昧であると分析が的外れになり根本原因を突き止めるのが難しくなります。
ステップ2: 問題に対してなぜを繰り返す
次にその問題に対して「なぜ?」を問いかけます。「製品の不良率が高いのはなぜか?」という問いに対して、例えば「機械のメンテナンスが不十分だから」と答えが出たとします。さらに「なぜメンテナンスが不十分なのか?」と問いを重ね原因を深掘りしていきます。このプロセスを繰り返すことで真の原因に近づくことができます。
ステップ3: 根本の原因を特定する
5回程度の「なぜ?」を繰り返すことでたどり着いた答えが根本の原因であることが多いです。例えば「メンテナンス担当者が不足している」という結論に至ったとします。ここで、この原因が本当に問題の核心かどうかを再確認し他に隠れた要因がないかをチェックします。
ステップ4: 解決策を考える
根本原因が特定できたらそれに対する解決策を考えます。例えば「メンテナンス担当者の増員」や「メンテナンススケジュールの見直し」など、具体的かつ実行可能な解決策を策定し実行に移します。この段階では解決策の効果を検証するためのモニタリングも重要です。
まとめ 原因を共通認識し正しい方向にアプローチすることが大事
問題解決の成功には根本的な原因をチーム全体で共通認識し全員が同じ理解を持って行動することが大切だと思います。根本の原因の理解が甘いと各メンバーが異なる解釈で動いてしまい効果的な解決策を実行することが難しくなります。言語化できるまで噛み砕き具体的に理解し説明することがで一貫性のある行動をとることができ正しい方向にみんなが一緒に向かうことができるのだと思います。なにをするかよりも、なぜその施策をするのかを重点に考え行動を起こすことで問題が改善されていくのではないでしょうか?