大規模サイトを制作する上で重要な指揮官の役割とは
2024.03.24Web
目次
Webサイト制作を行っていると10数ページの小規模のサイトから1000ページを越える大規模のサイトまで様々な案件があるかと思います。サイトの規模により注意するべきポイントも違い大規模のサイトを制作する上では指揮官(プロジェクトマネージャーなどの役割を担う人物)の役割は極めて重要です。今回は大規模サイト制作でよく起こる問題と注意するべきポイントについて紹介しようと思います。
大規模サイト制作でよく起こる問題と指揮官の重要性
大規模サイトの制作では認識のズレや制作時の仕様の変更、スケジュールの遅延など通常のサイト制作では問題があってもカバーできるようなことでも大規模サイトになると大きく影響がでてきます。これらの問題は工数の増加や関わるメンバーのモチベーションの低下にも繋がっていきプロジェクト全体の遅延や品質の低下に繋がっていきます。大規模サイト制作ではこういった問題を未然に防ぐため関係者全員を管理する指揮官的な存在の人の役割が重要になってきます。
指揮官の役割とは
大規模サイト制作では複雑なWebサイトの仕様や多数のページがプロジェクトの複雑さを増加させます。この複雑性に対応するためには事前に計画を練り、全体の流れを明確なスケジュールに落とし込む必要があります。さらにプロジェクト内の円滑な情報共有とチーム間の協力を促進するために効果的なコミュニケーションや情報共有が大切になってきます。対応できる人材も管理する必要があるため誰が何をするべきなのかリソース管理と効果的な調整が求められます。これらを適切に管理することで大規模なサイト制作でも効率よく進行し期待する成果を達成することが可能になります。
主な役割
・サイト構成の把握
・スケジュールの明確化
・情報の整理、共有の効率化
・リソースの配分、確保
・部門や関係者とのコミュニケーション
大規模サイト制作で気を付けること
要件を明確にし目的を忘れないようにする
大規模なサイトを制作する時にタスクが多く作業に注意がいきがちですが本来の目的を忘れてはいけません。サイトの仕様やスケジュールによって実装が難しい事も出てくる場合がありますが目的に沿わない選択をとらないよう、プロジェクトの要件をつねに頭の中におき関係者すべてが同じ目的を意識して行動することが重要です。
トラブルを見越した余裕を持ったスケジュール作成
大規模サイトにおいては余裕を持ったスケジュール作成が必要です。大規模サイトはページ数が多く簡単な修正と思っていても影響の範囲が多く時間がかかる場合があります。また実際に形にしてから気づく部分も多く、追加で修正が発生する場合もあるので余裕を持ったスケジュールで進行する事が大切です。
認識のズレをなくすようコミュニケーションをとる
大規模サイトの制作では認識のズレが間違った進行を招くことがよくあります。通常のサイト制作よりも多くのタスクと人が関わるため情報共有に特に注意が必要です。言ったつもりや解釈のズレを防ぐためにメッセージツールの使用だけでなく会話を通じて不明点を解消したり、文字だけのコミュニケーションだけでなくビジュアルを取り入れたりリスクを低減させることが重要です。
進行状況がわかりやすいようにシートなどで整理する
大規模サイトではひとりでタスクを進めることは少なく多くの関係者が連携を取り合い案件を進めていきます。そのためプロジェクトの進捗や各タスクの状況を共通の管理ツールやシートで一元管理することが大切です。この方法によりプロジェクトに関わる全員がいつでも最新の情報を把握でき認識のズレを防ぎながら進行することができます。
まとめ
大規模サイトの制作では通常のプロジェクトとは異なり、指揮官の役割が極めて重要になります。認識のずれや誤った方向への進行を防ぐために俯瞰的な視点で全体を管理する必要があります。目の前の作業にとらわれるのではなく全体を管理する意識が重要でプロジェクトの成功は指揮官の腕にかかっています。メンバーの能力や専門知識を最大限に活かした人材配置、問題があったときに対応する意思決定や優先順位の決定など全体像を把握する能力と決断能力が大切になのではないでしょうか?