製品の物撮りをして大変さを感じた
2024.10.13Photo
目次
この間ある会社の製品の物撮りをする機会がありました。風景などは多く撮影していましたが物撮りはあまりしたことがなく同じカメラを使った撮影でも全く違うものでした。今回は物撮りをしてみてわかった物撮りの大変さと意識するべきポイントについて紹介しようと思います。
なぜ物撮りは難しいと感じるのか?
風景や人物撮影と違い製品の物撮りでは細かなディテールや質感がそのまま写真に反映されます。水平垂直や小さな傷や汚れもしっかりと写り、光の加減や影のでかたなどで同じ製品でも見栄えが大きく変わってきます。物撮りでは製品以外の要素がなく見るべきポイントが1つしかないため誤魔化しが効かないという厳しさがあります。
製品を綺麗に撮るために物撮りで意識すること
水平・垂直を意識する
物撮りでは製品が正確に配置されているかが非常に重要になります。水平や垂直が少しでもずれていると見た目に違和感が生じ写真全体のクオリティが下がってしまいます。特に直線的なデザインの製品や箱型の商品では歪みが少しでもあると見栄えが悪くなりがちなのでは気をつける必要があります。
影を意識する
また、影のでかたによっても製品の印象が大きく変わるので注意が必要です。影が強すぎると製品のディテールが見えなくなり重たい印象になったり、逆に影が弱すぎると平坦な印象になってしまいます。特に製品の質感や立体感を伝えるためには影をコントロールする技術が重要になります。また、白い製品を撮影する際は白を正確に表現する必要もあり、光が強すぎると白が飛んでしまい弱いとくすんだ白になってしまいます。白い製品を撮影する時は通常以上に気をつける必要が出てきます。
映り込みを意識する
光沢のある製品や反射する素材を撮影する際には表面に自身や撮影機材の映り込みがしないように機材配置やライティングに注意を払う必要があります。白い製品やツヤのある金属、ガラス、プラスチック製品などは反射率が高いため映り込みを防ぐ工夫が欠かせません。
レタッチで修正するのは大変
写真撮影後にレタッチで修正を行うことは可能ですができる限り撮影時に綺麗な状態で撮影をすることが効率的です。影を消したり色を調整することはできても光の当たり方や写り込みなどは撮影段階で適切に処理しておかないと後で大きな手間となります。また数点であれば対応できたとしても撮影の数が多くなるとレタッチに時間がかかりすぎたり同じクオリティの写真を保つのが難しくなるので、撮影時にはできるだけいい環境を準備をすることが重要になってきます。
大きな画面で確認する
また、撮影した写真をカメラの小さな画面で確認するのではなく大きな画面で確認することが大切です。細かな写り込みや光の加減などはカメラのモニターでは見逃しやすく、テザー撮影(カメラをパソコンと接続してリアルタイムで確認する撮影方法)などその場で大きな画面で細かな部分まで確認しながら撮影を進めることで撮影後のミスの発覚を防いだり、ディテールにこだわった撮影を行うことができます。
まとめ
物撮りは簡単そうに見えてカメラの知識と光や影の知識や撮影環境の準備など、複数の知識が求められます。細かなディテールの違いがはっきりとわかるため
技術力をあげるにはとてもいい経験だったと思います。自分の技術力の低さがわかるからこそ改善するために何をすればいいのかを考え、それを実行することで経験になりスキルも上がっていくのだと感じました。