東京カメラ部2023写真展に行ってみて魅力的な写真とは何かを考えてみた

2023.09.17Photo

目次

東京カメラ部2023写真展に行ってみて魅力的な写真とは何かを考えてみた

東京カメラ部2023写真展を知っていますでしょうか? 渋谷のヒカリエで開催されていた展示会に行き、 展示会で表彰されている写真なだけあり、 どれもクオリティが高く自分の写真との大きな違いがあることを感じました。 今回は写真展で並ぶ写真とそうでない写真の違いは何なのかを考えてみたので紹介しようと思います。

魅力的な写真は何が違うのだろうか?

魅力的な写真とはどういうものなのでしょうか? 前後のストーリーが感じられる、 カメラマンが感じた気持ちを表現できているなどが上げられるかと思います。 つまりは写真をみた人がイメージを膨らませて、 その写真を通じて感情を動かすことができるかどうかが魅力的な写真とそうでない写真の違いなのではないでしょうか?

モチーフ別の目がいったポイント

今回たくさんの写真が展示されている中で東京カメラ部2023写真展で感じた、 モチーフ別の目がいったポイントを紹介しようと思います。

人物写真

人物写真を見ていて心が特に引かれるのは写真の前後に広がるストーリーを想像できるかどうかです。瞬時の表情の変化やどの瞬間に焦点を当てられたかによって写真の印象が変わってきます。例えば微笑む瞬間や深い思考にふける瞬間、驚きや感動の瞬間など、どの瞬間にフォーカスをあて被写体の感情や思考、物語の一部を切り取るかによってその写真の意味が変わってきます。何を伝えたいのか、なぜその場面なのかが写真を通じて感じられる写真に目がいきました。

風景写真

風景写真を見る時に私が特に注目したポイントは写真のどこに焦点を当てたかです。ピントの使い方やボケの表現が写真の中で何を強調しどの部分を際立たせるのか、その意図が見て取れる写真が目に付きました。ぼかしは一部をぼかして他の部分を引き立てることで特定のポイントに注目を集め、逆に全体にピントを合わせることで風景の広がりや奥行きを感じさせ全体像を伝えることができます。ピントのあて方や構図の選定によって、その場所でしか感じられない風景の美しさや感動を伝えることができているかが重要かと思います。

スナップ写真

スナップ写真を見る時に私が特に注目するポイントはぼかしの程度、光と影のコントラスト、アングル、そして余白の使い方です。ぼかしの強弱は写真に深みを与え被写体を際立たせる役割を果たし、光と影のコントラストは写真をドラマティックな表現にし印象を左右します。さらにアングルの選択や余白の使い方によって独自の視点や斬新な構図を作り出すことができます。そして余白の使い方により視線の先を誘導することができます。生活の一場面の中でこれらの要素を考慮し何を表現したいかを伝えることにより撮る人の個性や魅力を伝えられる写真に目がいきました。

まとめ 何を伝えたいかが明確

東京カメラ部2023写真展で展示されている写真の共通点は写真家たちが何を伝えたいのかその意図が鮮明に伝わってくることです。写真を撮る際に何を撮るか、いつ撮るか、どのような方法で撮るかを考えられている写真が多くありました。この写真展を通じて写真を普段から撮っているからこそ、その大変さや難しさがより実感できた瞬間でもありました。シャッターを切る瞬間を逃さないためにタイミングを計り、最適な状況で撮影するための準備を怠らない姿勢が一枚の写真から感じられました。さまざまな物語や感情を想像させることができる写真が多くとても勉強になった1日になりました。