目的はなにか?デザイン制作時に意図を持つことの大切さ
2024.04.28Design
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デザイナーの方にデザインの意図を聞いたときに上手く返答がなかったり、好みで選択をしている場合があります。そういったデザインはなぜかよく見かけるようなデザインであったり、訴求力の低いデザインの場合がよくあります。その要因のひとつとして制作の意図が自分の中でないということが見受けられます。今回はデザインを制作する時に制作意図がないことの問題点について紹介しようと思います。
何のためのデザイン?意図がないことで起こる問題点
デザインを制作する上で目的を明確にし自分の中で意図をもつことは非常に重要です。デザインは特定の問題を解決するために行われることが多いですが制作の意図が明確でないと方向性がぶれたり伝えたいメッセージが伝わらなかったり目的を達成することができない場合があります。綺麗なものを作るのが目的であれば問題ないかと思いますがビジネスの中では必ず目的があるかと思います。目的を達成する為にも抽象的なものごとをより具体的にしていくことで訴求力の高いものができるのではないでしょうか?
意図を持つことで具体的になりクオリティを上げる
デザインを制作する上で意図を持つことより具体的なアウトプットをだすことができます。意図を持つということは単に好みのデザインを表現するのではなくデザインが解決すべき課題を理解し最適な解決策が何かを考え考察することだと思います。ターゲットとなる顧客に適切にアプローチするためにデザイナーが制作意図を明確に持ちなぜその構図や配色、見せ方をなぜ選択するのかを細分化してひとつひとつを選択することでクオリティの高いデザインを制作することができます。
クライアントの状況を理解することで独自性をだしていく
また、クライアントの状況を深く理解することは独自性のあるデザインを制作する上でも重要です。クライアントの業界の特性、競争状況、ターゲット顧客のニーズを詳細に把握することでそのニーズにぴったりなデザインを制作することができます。企業の目指すビジョンとアウトプットするデザインに一貫性があると企業のブランド価値を高めることもできます。そのためには「何にでも当てはまるデザイン」をつくらないことが重要です。よく見かけるデザインや特徴の薄いデザインは競合他社との間で差別化することが難しく目的を達成することが難しくなります。まずはデザイナーが企業やサービスの特長を理解し、一番に訴求するべきことを認識することが重要なのだと思います。
まとめ
デザインを作る上で意図を持つことはとても重要なことだと思います。クライアントのことの立場や環境、サービスを理解し、目的は何かを頭におきながら自分なりに解釈し答えを探すという試行錯誤をすることが大切なのだと思います。必要な情報がなければ自ら積極的に取りに行きそれを基にデザインを制作する。このような主体性を持つことがデザイナーにとって大切なのではないでしょうか?