デザイナーにとってなぜ仮説思考が大切なのか
2024.03.18Design
目次
デザインの仕事をしていていろんなタイプのデザイナーがいることに気づきます。要望をそのまま形にしてアウトプットするデザイナーと先のことまで考えて提案をしてくれるデザイナー。仕事を依頼する立場とすれば要件を汲み取り背景を考えた上でデザインを行い最適な案を提案してくれる人の方が仕事を依頼したい気持ちになるかと思います。今回は提案を踏まえたデザインをするのに効果的な仮説思考について紹介しようと思います。
デザインとはビジュアル制作ではなく課題解決
そもそもデザイナーに求められているものは何なのでしょうか?誰も想像していなかった斬新なアイデア?美しいビジュアル?私が思うにそういったそういった表層的なものだけではなく依頼者の環境や課題を理解しクライアントの要望を叶えるための提案力が求められているのだと思います。デザインとは課題を解決する手段であり、そこには必ずクライアントを中心にものごとを考える必要がでてくるのだと思います。
なぜ仮説思考が必要なのか?
なぜデザイナーに仮説思考が必要なのかというと課題解決をする方法に正解がないからだと思います。例えばお問い合わせを増やしたいという目的があった場合、案件によって顧客も違えばサービスの特徴や働く人たちも違ってきます。いろんな因果関係がある中で最適なアプローチ方法を選ぶためにも仮説を設定し想像・検証を行い、調査・分析を行うことで進むべき方向性を明確にし自分の中で判断軸を持つ事が大切です。ヒアリングなどですべての情報を得ることは最初の段階で難しい場合もあります。なので仮説を立ててクライアントから出てこなかった言葉を想像することでより深い理解をすることができデザインのクオリティをあげることができるのではないでしょうか?
形にすることで見えてくるものもある
また最初の段階から完成形を明確にイメージするのは難しいと思います。クライアントの要望だけにとらわれるのではなく自らがコンセプトを決め積極的にデザインを進めることで、よりメッセージ性の高いデザインを作る事ができると思います。デザインに詳しくないクライアントには、ある程度の形を作ってから具体的な話を進める方がスムーズに進むこともあります。大まかな方向性を示し、そこから進むべき道を選択することで明確なコンセプトを持ったデザインを完成させることができるのではないでしょうか?
まとめ クライアントの想像を越える事ができるか?
現在ではデザインを簡単に行えるサービスやデザインを低価格で行うサービスも増えてきています。このような時代だからこそデザインにおける価値は単なる制作行為だけにあるのではなく、クライアントが気付かなかった新たな視点やアプローチを提案することに意味があるのだと思います。なぜクライアントはプロのデザイナーに依頼をするのかを考え、提供出来る価値を自分の中に持つ必要があるかと思います。柔軟な発想や戦略的な視点を基にクライアントの期待を超えるデザインを行う為にはいろんな視点から物事を考えられるよう仮説を立てて行動することが効果的なのではないでしょうか?