デザイナーがヒアリングを大切にする理由
2024.05.19Design
目次
デザインをする前に行われる打ち合わせですが、なんとなく行っていたり、クライアントの目的を理解していないままデザインに取りかかる方はいないでしょうか?デザインをする前の打ち合わせで、ヒアリングすることがなぜ大切なのか、またヒアリング時に何を聞けば良いのかを紹介しようと思います。
目的を共有するためのキックオフミーティング
デザインをしている方なら経験はあるかと思うのですが、依頼後に行われる初回打ち合わせや、キックオフのミーティング。なんとなくやり過ごしていませんか?せっかくクライアントと顔を合わせて話せる機会なので、依頼の目的の共有や方向性を決めるためのヒアリングをすることが大切です。
ヒアリングとは何のためにするのか?
では、ヒアリングとは具体的に何をすれば・なんのためにするものなのでしょうか?
認識のズレを減らす
事前にある程度目的や方向性が決まっていたとしても、制作が進んでから本当はこうでしたとならないように互いの認識に間違いがないかを初回ヒアリングで確認しておく事が大切です。
課題は何かを確認する
デザインを依頼をするということは何か目的があっての事だと思います。目的を聞いていても、ヒアリングによって本当は違っていたり、別の方法の方がより効果を得やすいということがよくあります。クライアントが求めているものは何かを理解するためにもヒアリングのコミュニケーションが大切となります。
クライアントの強みを見つける
クライアントが認識している強みと、ユーザーが思う強みが違っていることもあります。普段何気なく行っていることも強みだったり、客観的にみることの出来るデザイナーがクライアントの気付かない強みを見つけてあげることもヒアリングの目的です。
方向性を明確にする
デザインの方向性といっても色々あります。クライアントの頭のなかに簡単なイメージや方向性があるのであれば、ヒアリングを通じて具体的にしていく必要があります。
ヒアリングシートもいいが、できるだけ実際の声をきく
よく依頼時にヒアリングシートを使い要望や目的を共有する場合があります。確かにヒアリングシートを使えば、要望などの抜けや漏れなどは防げるかと思います。しかし、ヒアリングシートに100%頼るのはどうかと私は思います。なぜなら、ヒアリングシートに書かれる内容はクライアントの思考の中のものでしかなく、実際に話を聞いてみるともっとこうした方が良いなど幅広く展開出来たりすることがあるからです。
また、細かなニュアンスを理解するのにも実際に質問した方が捉えやすいかと思います。なのでヒアリングシートだけに頼るのではなく実際にクライアントに質問などコミュニケーションをとって、目的の共有や、方向性の確認をした方がお互いの認識のズレを少なく、よりよいデザインが出来るのではないでしょうか?
目的を明確にすることが、出来上がりに大きく関わってくる
なぜヒアリングが大切かというとデザインとは形にすることが目的ではないからです。クライアントが求めているものは何なのか、目的は何なのかをしっかりと見定めデザインに取りかかることが無駄なすれ違いが生まれることを防げるし、成果につながるデザインが出来ると思います。
まとめ
私は何かを決めることだけがヒアリングの意味ではないと思います。何気ない会話から、本当にクライアントが求めているものは何なのかを察知し、それを具現化する。それがデザインの経験があるデザイナーとクライアントの違いであり、私たちがデザインをする意味なのではないでしょうか?