GRIT(グリット)とは?ビジネスで求められる、やり抜く力の本質とは
2026.08.16Other
目次

仕事をしていると知識やスキルだけでなく最後までやり抜く力が重要だと感じるときがあります。営業活動を続けても成果が出ないこともあれば新しいプロジェクトの途中で予想外の問題が発生することもあります。そうした困難に直面したとき簡単に諦めるのではなく長期的な目標に向かって努力を続ける力として注目されているのがGRIT(グリット)です。今回はGRITとは何か、なぜビジネスにおいて重要なのか?そして企業やWeb制作会社にどのように活かせるのかについて紹介しようと思います。
GRIT(グリット)とは?
GRITとは長期的な目標に向かって困難や失敗があっても努力を続けるやり抜く力を表す言葉です。GRITは一般的にGuts(困難に立ち向かう勇気)、Resilience(失敗や困難から立ち直る力) 、Initiative(自ら行動を起こす力)、Tenacity(粘り強く取り組む力)という4つの要素から説明されます。つまりGRITとは単に根性がある我慢強いということではなく、困難に立ち向かい失敗から立ち直り自ら行動し粘り強く取り組むそうした力を組み合わせながら長期的な目標を実現していく考え方です。
なぜビジネスでGRITが重要なのか?
ではなぜGRITという考え方が重要なのかというと、ビジネスでは最初に立てた計画がそのまま進むことはほとんどありません。新規事業を始めたものの思ったように売上が伸びないこともあれば新しい営業施策を実施しても期待した成果が出ないこともあります。プロジェクトの途中で顧客の要望が変わったり予算やスケジュールの制約が発生したりすることもあります。こうした状況に直面したとき重要なのはうまくいかなかったから終わりと考えることではなく、なぜうまくいかなかったのか、次は何を変えるべきなのか、どうすれば目的を達成できるのかを考え次の行動につなげることが大切です。
GRITを構成する4つの力
Guts(困難に立ち向かう勇気)
新しいことに挑戦するとき必ずしも成功が約束されているわけではありません。新規事業への挑戦新しいサービスの開発未経験の市場への参入などビジネスには常に不確実性が伴います。そこで必要になるのが失敗する可能性があったとしても一歩踏み出す勇気です。もちろん無謀に行動するという意味ではなく必要な情報を集めリスクを考えたうえでそれでも挑戦することが大切です。その一歩を踏み出す力がGRITの一つ目の要素です。
Resilience(失敗から立ち直る力)
ビジネスでは失敗を完全になくすことはできません。営業で失注することもあれば企画が採用されないこともあります。新しい施策を試した結果期待した成果が出ないこともあるかと思います。そこで重要になるのが失敗した後の行動です。失敗を必要以上に引きずるのではなく、何が原因だったのかどこに改善の余地があったのか、次に何を変えるべきなのかを考えることで得た学びを次の行動につなげていく。失敗を終わりではなく次の行動につながる材料として捉えることがResilienceにつながります。
Initiative(自ら動く力)
仕事では誰かから指示されるのを待っているだけではなかなか成果につながりません。自分で課題を見つけ必要な情報を集め解決策を考え行動することが大切です。こうした主体性もGRITを構成する重要な要素です。たとえば問い合わせが減っているという状況に対して単に指示を待つのではなく自らデータを確認して原因を考え改善策を提案する。こうした姿勢がビジネスにおけるInitiativeです。
Tenacity(粘り強く続ける力)
GRITの最後の要素がTenacityつまり粘り強さです。ただしここでいう粘り強さは同じことをひたすら続けるという意味ではありません。たとえば商品が売れないときにもっと頑張って営業しようと考え同じ方法を繰り返すだけでは十分とは言えません。ターゲットを見直したり、提案方法を変えたり、価格や販売チャネルを見直したりするなど目的を達成するために方法を変えながら挑戦を続けることが重要です。
頑張る人とやり抜く人は違う
ここまでの話を踏まえると頑張ることとやり抜くことは少し違うことが分かります。たとえば営業目標を達成するために毎日100件の電話を続けているとします。しかし何カ月経っても成果が変わらないのであれば単に努力を続けるだけではなくやり方そのものを見直す必要があります。ターゲットは適切なのか?顧客が求めているものは何なのか?営業トークに問題はないのか?電話以外のアプローチはないのか?こうしたことを検証し改善することで初めて努力が成果につながっていきます。つまりやり抜く対象は方法ではなく目的だということがビジネスにおけるGRITを考えるうえで非常に重要な部分です。
アイデアだけでは成果につながらない時代
また、新しいサービスのアイデアや優れた企画を考えることはもちろん重要ですがアイデアを考えただけでは事業の成果にはつながりません。実際に形にして市場に出し、顧客の反応を見ながら改善していく必要があります。特に現在は、情報やノウハウを簡単に手に入れられるようになり、何を知っているかだけでは大きな差をつけることが難しくなっています。だからこそ、考えたことを実際に行動へ移し結果を見ながら改善を続けることに価値があります。これはGRITの考え方ともつながります。最初から完璧な答えを出すのではなく、実行して、失敗して、改善して、また実行することの繰り返しによって少しずつ目標に近づいていくことが重要です。
GRITは個人だけでなく組織にも必要
またGRITは個人の能力としてだけではなく組織の文化として考えることもできます。個人がどれだけ粘り強く取り組んでいても失敗を許容しない環境や、新しいことに挑戦しにくい組織ではその力を十分に発揮することはできません。大切なのはうまくいかなかったときに失敗した人を責めるのではなく、そこから得られた経験や気づきをチームの財産として共有することです。また、一人ひとりが新しいことに挑戦し試行錯誤することを認めることで個人のGRITが組織全体の成長につながっていきます。個人が諦めずに挑戦するだけでなく挑戦する人を周囲が支え、失敗から学び、その経験を次の挑戦に生かしていく。そうした環境をつくることも組織におけるGRITの一つの形だと思います。
まとめ
ビジネスでは最初から正解が分かっているケースは多くありません。どれだけ優れたアイデアや計画があっても、実行しなければ成果にはつながらず、実行したとしても一度でうまくいくとは限りません。だからこそアイデアを形にし、結果を検証し改善を繰り返す力が重要なのだと思います。何を知っているかやどれだけ優れたアイデアを持っているかだけではなく、それを実行し改善し長期的に取り組み続けられるか。これからのビジネスではそうしたGRITの考え方がより重要になっていくのではないでしょうか。