ディレクターがGitのバージョン管理ツールについて学んでみた
2023.01.15Web
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Webサイト制作をしていると耳にする人も多いかと思いますがみなさんGitってご存知でしょうか?構築をしている人は当たり前に利用しているツールだと思いますが、ディレクターというと立場でもバージョン管理ツールのGitを理解しておいた方がいいかと思います。今回は、なぜディレクターがGitを理解しておいた方がいいかを紹介しようと思います。
Webサイト制作でよく起こる問題
Webサイト制作の依頼内容は大規模サイトから小さいサイト、システムが関わるサイトなど種類は様々です。ひとりで構築をするのであれば問題は少ないですが複数人で構築作業をしていると同じファイルを触ってしまったり、最新のデータがどれかわからなくなってしまったり、構築間でのトラブルも起こりやすくなります。複数で構築する場合には構築したデータが消えてしまわないように、また、以前のデータに簡単に戻せるようにするなどリスクを事前に回避しスムーズに進行することが大切になってきます。
Gitとは
Gitとはソースコードなどのバージョン管理システムのことです。Gitを利用することでソースコードなどの変更履歴を記録、管理する事が出来ます。さまざまあるバージョン管理ツールの中でGitの特徴としては分散型バージョン管理システムだということです。リモートサーバなどにあるメインのリポジトリの完全なコピーをローカル環境に作りローカルリポジトリを使って作業します。ファイルの修正が一段落したら、メインリポジトリに反映させます。この分散型のシステムにより複数人で同じファイルを修正しても先祖帰りが起こるということを防ぐことができます。また、定期運用などで更新を繰り返しても以前のバージョンに戻すということが安易にできるようになります。
Gitでできること
・ファイルのバージョン管理(先祖帰りなどの防止)
・更新箇所の差分の確認
・以前の状態に戻せる
・複数人でのスムーズなチーム開発
なぜディレクターがGitを学ぶのか
なぜディレクターがGitを学ぶのかというとWebサイト制作で起こり得るリスクは事前に減らした方がいいからです。Webサイト制作で起こりえる問題は予期せぬこととツールやフレームワークを利用して事前に回避できるものがあるかと思います。Gitに関してはディレクターが知らなくても構築をする人がわかっていればいいという意見もあるかも知れませんが、サイトを管理するディレクターがリスクを減らす選択肢を持っているという事が重要で、その為にはどういう仕組みかを理解する事が大切なのではないでしょうか?
ターミナルが使えなくても利用しやすいGUIツール
Gitの使い方を調べてみるとターミナルでコマンドを打ってインストールしたり、設定をしたりと難しいように感じる部分もあるかと思いますが、今はSourcetreeなどのGUIツールで直感的に操作できるアプリケーションもあるので利用しやすいかと思います。また、Repository(リポジトリ)やClone(クローン)、Commit(コミット)などGitで使われている専門用語も内容と共に理解すればスムーズに覚えることができるかと思います。
まとめ
ディレクターとしてスキルが上がっていくと大きなサイトや複雑なサイトなど対応するサイトの種類も増えてくるかと思います。そういったより高度なサイトを作るためには安全対策やリスクを減らす方法、または効率的に進行を進める方法をディレクター自身も学んでいく必要があるのではないでしょうか?知識を増やすことで最善の選択肢を選ぶことがディレクターの役割なのかと思います。