デザイナーも多角的視点を持った方が良い理由(鳥の目・虫の目・魚の目)

2024.05.26Design

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デザイナーも多角的視点を持った方が良い理由(鳥の目・虫の目・魚の目)

デザインの仕事をしているといろんなタイプのデザイナーさんがいることに気づきます。いろんなデザイナーさんがいる中で、その違いは何なのでしょうか?今回は鳥の目・虫の目・魚の目という言葉を基にデザイナーが多角的な視点を持ちデザインをすることの大切さを紹介しようと思います。

デザイナーはどこを見て仕事をするべきか?

デザイナーがデザインをする場合ブランディングや集客、サービスの認知などクライアントの目的が必ずあるかと思います。それを達成するためにはデザインのクオリティの部分だけでなく市場の動向やトレンド、何を訴求するのかなどの方向性や構成なども踏まえてデザインをする必要があります。そうした場合にアウトプットの質だけに目を向けるのではなく多角的な視点をもち状況を考察しながらデザインをすることが求められてきます。

多角的な視点を持つとは?

多角的な視点を持つとはどういうことでしょうか?いろんな視点を持つということを表現するのに、よく鳥の目・虫の目・魚の目という例を使って表現されることがあります。

鳥の目(全体を把握する)

「鳥の目」とは高いところから全体を見渡す視点を表しプロジェクトの全体像を把握し戦略を立てるために必要です。クライアントが求めるビジネス目標を考慮しながらデザインを進めたりブランドイメージや市場の動向を考慮した広い視点からデザインを制作することを指します。この視点のメリットはプロジェクト全体の方向性を認識した上で進めることで方向性のズレを防ぎプロジェクト全体の成功に繋げやすいことです。

虫の目(詳細を詰める)

「虫の目」とは細部に焦点を当てる視点を表しデザインのディテールにこだわり細部まで注意を払うことをいいます。デザインの細部(フォント、色使い、レイアウト)やユーザーエクスペリエンス(UX)など、ウェブサイトのボタンの配置や色合いの微調整などが挙げられます。この視点のメリットは完成度の高いデザインを実現しユーザーにとって満足度を高めることができます。

魚の目(流れを読む)

「魚の目」とはプロジェクトがどのように進んでいるかを俯瞰的に把握する視点を表し全体を通じていまどのような状況なのかを把握することをいいます。クライアントの反応やデザインの方向性が上手いことゴールに向かって進んでいるのかを察知することをいいます。この視点のメリットはプロジェクトの進行を効率的に進め状況に応じて柔軟に対応することでスムーズに仕事を進めることができます。何かあったときにそのまま進めていいのかそれとも方向転換をするべきなのか的確な判断ができるためスムーズにデザインをすることができます。

まとめ 多角的な視点でクライアントの期待に応える

デザイナーに求められていることはアウトプットの質だけでなく、なぜそのアウトプットにしたのかという理由も求められていると思います。これら三つの視点をもちつつデザインを行うことでクライアントやユーザーのニーズに的確に応え質の高いデザインを提供することができると思います。どれかひとつが大切というわけではなく多角的な視点で物事を考えることでクライアントの求める成果に繋げるデザインを制作することができるのではないでしょうか?