2021年の流行色発表「はじまりの色、希望のホワイト」

2020.12.05Design

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2021年の流行色発表「はじまりの色、希望のホワイト」

皆さん、毎年流行色(トレンドカラー)が発表されているのをご存知でしょうか?2021年の流行色(トレンドカラー)が発表されたので紹介しようと思います。

流行色とは

流行色って二年前から計画的に決められているって知っていましたか?よく流行色を取り入れられるのはファッションですが、電化製品やインテリアなどいろんな商品開発に関係しているようです。

 また、流行というのは流行色が決めらてから、素材の展示会が行われ、各メーカーが商品化、コレクションやメディアにより特集され、生活者に届くという流れで意図的に作られているようです。

流行色って誰が決めているの?

そもそも流行色とは誰が決めているのでしょうか?主に、インターカラー(国際流行色委員会)という団体に加盟している各国の代表が、今年はこの色という色を持ち寄り会議で決めるそうです。年に二回、各国のシーズンごとのコンセプトや今後の展開などを提案した上で話し合い、ファッション業界などに展開するため、二年前に流行色を決定いるそうです。
(加盟国は 中国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、イギリス、ハンガリー、インドネシア、イタリア、日本、ポルトガル、韓国、スペイン、スイス、タイ、トルコ、アメリカ合衆国。かつてはオーストリア、コロンビア、チェコ、ルーマニアなど)

その他にも、デザイナーにはお馴染みの色見本で有名なPANTONEが、毎年12月に「COLOR OF THE YEAR」という次の年の色を選定・発表するイベントを行っていたり、日本では一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)が毎年、日本における「今年の色、来年の色」を公開しています。

日本流行色協会(JAFCA)が2021年の流行色を発表。

日本流行色協会(JAFCA)が2021年の流行色が発表しました。
「はじまりの色、希望のホワイト」

〈2021年のキーワード〉
「ゼロ」から考える /真実を見抜く「知性」と「清廉潔白さ」/「清潔さ」
日本流行色協会(JAFCA)は、2021年を象徴する色として白を選びました。白は、白紙に戻すなど「はじまり」を示す言葉によく使われます。希望を胸に、ゼロから考えるという意味を込めて、「Zero Whiteゼロホワイト」と名付けました。
白には他に「知性」「潔白」というイメージがあります。2021年は何が本当かを見抜く「知性」が求められます。政治に対しては隠し事のない「清廉潔白」が望まれるでしょう。
そして公共空間、家庭内ではウイルスから身を守る対策は今後も続けていかなくてはなりません。「清潔さ」は商品をデザインする上で大事なキーワードになります。白は「清潔さ」を表現するために欠かすことのできない色になります。

「一般社団法人 日本流行色協会」より引用

この色を選んだのには、今年流行したコロナウイルスが大きく関係しているようです。マスクの着用や、3密を避けるなど、誰もが初めてで新しい日常を経験するなかで2020年、2021年は今までの常識を払拭し、ゼロから考え行動する年であるという事が背景にあるそうです。

色に込められた意味

2021年の流行色のように、色にはいろんな意味が込められています。同じような色でも、色ごとに名前が決められていたり、色によって人の気分を変えたり与える印象も変わってきます。街中で見かける看板やチラシ、内装など、なんとなく目にする色にも意味があり深く調べてみると、なぜそこにその色を使っているのかなどその理由がわかるかもしれません。

まとめ

主にファッション業界で流行色は、注目されているかもしれませんが、2021年の流行色に込められた意味が現代の世の中に対する想いがより感じられたので紹介してみました。

ちなみに、PANTONEは2021年の流行色に「アルティメット・グレイ(Ultimate Gray)」と「イルミネイティング(Illuminating)」の2色を発表しているのでそちらもチェックしてみてください。