「ブランディングデザインの教科書」を読んでみて
2021.03.27Design
目次
今回は先日読んだ「ブランディングデザインの教科書」という本がブランディングだけでなく、サービスや組織を育てていくのに大切なことが書いてあったので、読んでみた感想を紹介しようと思います。
「ブランディングデザインの教科書」とは
「ブランディングデザインの教科書」とはエイトブランディングデザインの代表の西澤明洋さんがブランディングデザインの基礎から考え方、実践的なフレームワークなどを紹介しており、教科書というタイトルの通り実際の経験や市場に一般的に出回っている商品を例に細かくわかりやすく紹介している本です。
ブランディングとは差別化(差異化)
そもそもブランディングとはなんなのでしょうか?商品やサービスを市場において認知してもらうには差別化というマーケティングの手法を思い付くと思います。市場においてどのポジションにおいて戦うのかを明確にし統一した施策を行っていく手法ですが、ブランディングを行う上でも同じようなことを行います。
マーケティングとの違いはマーケティングは「売る」ことを目標としますが、ブランディングは「伝える」ということを目標とするということです。
トップの熱い思いとが価値あるコンテンツが不可欠
この本を読んで大切だと感じたことは、よくブランディングをする為にデザイン会社などに依頼しビジュアルを作成するシーンをみかけますが、本当に大切なのはデザインや見た目の話ではなくて伝えるという目標のために会社のトップ(当事者)の熱い思いがあるということが大切だということを感じました。
また差別化を行う為には提供するコンテンツやサービス自体に価値のあるものである必要があり、ブランディングとは世の中に正しく伝わっていないものを伝えるための手段であるということがわかりました。
やらないことを明確にする
また「ブランディングデザインの教科書」の中に『やらないことを決める』とあるのですが、まさにその通りだと思います。デザインをする時も同じことが言えるのですが、いろんなものを目立たせたり伝えたいと情報を詰め込みすぎるとかえって何も伝わらないデザインになるというのはよくある話です。
やることだけでなくやらないことを明確にすることで特徴を引き立たせたり認識してもらうには効果的で、ビジネスをする上で大切な考え方だと感じました。
大切な組織体制
そして、強みを理解することと同時に重要なことは共通認識を行う為の組織体制だということです。よく会社では役割を決めポジションを分担しますが、ブランディングを行うにあたって共通理解の妨げになる役割分担がなくなるような体制づくりが必要になってきます。施策にばかり目がいきやすくなりますが、体制づくりも重要なポイントだということがわかりました。
まとめ
ブランディングと聞くと、大きなものに聞こえるかもしれませんが「ブランディングデザインの教科書」を読んでみて感じたことはブランディングとは変わったことや洒落たことするのではなく、差別化を行ったり強みにフォーカスしたりとサービスや企業の良さを知ってもらうのに大切なことをみんなが同じ認識で自分事として行っていくということが大切なのだと感じました。
今回は「ブランディングデザインの教科書」を読んだ感想を紹介しましたが、ブランディング以外にもマーケティングや組織体制で使える発想が詰まっている本だと思うので、興味がある方は実際に読んでみてください。