デザイナーの私がディレクションの醍醐味を考えてみた
2023.02.12Web
目次
最近、動画の配信やオウンドメディアなどで自社のデザイナーやディレクターにインタビューを行い、自分の経歴や仕事に対する考え方を世の中に発信する会社が多くなってきていると思います。なので今回は、デザイナーやディレクターなどいろんな立場を経験した私が感じるディレクションを行うことの醍醐味を紹介しようと思います。
きっかけは、もっとクライアントの顔を見て仕事をしたいという考えから
自分がディレクションの仕事をするようになったきっかけはクライアントともっと近い距離で仕事をしたいと思ったからです。もともとはデザイナーとして働いていましたが、いつもまにかディレクションや構築などいろんなものをするようになっていました。ディレクションの仕事をしたからといってデザインをしない訳ではなく、自分はすべての仕事(役割)はグラデーションのようなものだと思っています。
より良いものをつくるため、できることを増やしていく
なぜそのような仕事のやり方になったかというと、いいものを作ろうと思うと自ずとそうなったからです。役割を明確に分かれている会社においてデザイナーとしてできる範囲というのは限られている場合が多いかと思います。デザインというのはキレイな見た目を作るとことだけではなく、カタチにし実際に利用してみて評価が出るものだと思っています。その為にはある一定のポジションだけでものごとを考えるのではなく、クライアントと直接話せるディレクションのポジションや形にしていく構築のポジションへとどんどん役割が広くなっていきました。。すべてができる必要はないと思っていますが、より良いものを作るには各ポジションのできることを理解し、全体像をみた上での判断が必要だと思っています。
ディレクターの醍醐味は判断するということ
ディレクションの醍醐味はと聞かれると、それは判断をすることだと思います。例えばディレクションの仕事として方向性を決めるということがあります。目的に対してもどういうアプローチがあるのかを考え、選択肢の中から最善なのは何なのかを判断するところだと思います。判断において必ず責任というものがついてきます。だからこそ、たくさんの知識を身につける必要があるし、逆を言えば最善を尽くすために行動をしていれば、たくさんの知らなかったことがわかるようになりそれがスキルとなっていくのも楽しさのひとつだと思います。
デザインとは、ひとりではできない仕事
また、デザインというものはひとりではできない仕事かと思います。クライアントとのコミュニケーションや一緒に制作するメンバーとのやり取りなどたくさんの人の協力があってひとつのモノを作ることができます。コントロールすることが難しい自分以外の人が関わるからこそ試行錯誤をするし、上手くいった時は嬉しい気分になります。大きな案件になればなるほど自分以外の人がどのような行動をしてくれるかが大きく関わってくるので難しい部分でもあります。
ものではなく行動でありがとうと言われる仕事
世の中のたくさんの仕事において、モノやサービスの対価として評価や報酬を得られるものが多い中、デザインというのは依頼時にモノが明確に決まっているものではなく、受けた担当者や状況によって納品物の出来上がりは変わってきます。デザインというのは答えがないからこそ、ひとりひとりの仕事の向き合い方が大切となり、その積み重ねが成果物に表れるのも難しいところであり、担当者の行動によってありがとうと言われる仕事というところもやっていて楽しい所だと思います。
まとめ
今回はデザイナーとして働きだした私が、なぜディレクションやコーディングの分野へと分野を広めていったのかを紹介しました。いろんな人がオウンドメディアなどを通じて経歴や考え方を発信するのはいいことだと思います。同じ境遇や考え方の人がいないからこそ、そういう情報を見ると改めて考えるきっかけとなる気がします。自分も誰かのきっかけを与えるひとりになれたらと思いました。