ウェブ解析士が感じるクライアントが求めることの変化

2023.10.15SEO

目次

ウェブ解析士が感じるクライアントが求めることの変化

今年もウェブ解析士2023の資格を更新しました。Webサイト制作の仕事をしていると、いろんなクライアントとコミュニケーションを取り案件を進めるのですが、クライアントの求めることが数年前と変わってきたことを感じます。今回はWebサイト制作の現場やウェブ解析士として感じるクライアントの求めることの変化について紹介しようと思います。

クライアントの知識の変化

ここ数年でクライアントのウェブに対する知識が大きく進化したように思います。それはインターネット上で情報が簡単に入手できるようになったことや、デジタルマーケティングなどの専門の部署が会社内に設立されたことが要因かと思います。いままでは解析結果を伝えいまのウェブサイトの現状を伝えることで納得していたクライアントも、今では自分たちでツールを入れたりGA4などのアナリティクスでサイトの状況を確認したりと自社のサイトの現状をより理解した上で解析を依頼するというケースが多くなってきたかと思います。

クライアントの求めることの変化

クライアントがウェブ解析を行う会社に対して求める要求が数年前と変わり明確になっていると感じます。ウェブ解析を行う理由として事業の成果に貢献するということがありますが、それが時代の変化や知識量の変化によってますます重要視されていると思います。

具体的にいうとクライアントがウェブ解析に求めることは「投資対効果(ROI)」の最大化、戦略の提供、そして説明責任の3つかと思います。

「投資対効果(ROI)」の最大化

まずクライアントはウェブ解析を依頼する目的として施策や改善を行いサイトをよくすることでお問い合わせなどCVなどを向上させることが一番の目的です。そのためウェブ解析を依頼した場合にどのような効果やどれぐらいのリターンが得られるのかを提示することを求められます。

戦略の提供

次にクライアントが求めることは具体的な戦略です。たくさんの解析の会社があるなかで成果に違いがあるとすれば、やるべき施策の内容だと思います。何をおこない、何をおこなわないのかを明確にする戦略が大切です。そのため解析したデータをもとに戦略や改善策を提示し実際に行動に移す為の具体的な施策内容を求められます。

説明責任

最後にウェブ解析士に求められるのは説明責任です。なぜその施策をするのかの根拠や裏付けをデータと分析結果を基にクライアントにわかりやすく説明し理解してもらう必要があります。これによりクライアントは提供された情報を信頼し的確な意思決定を行うことができ説明責任を果たすことはクライアントとの信頼関係を築くのにも大切な要素です。

求めているのはビジネスを成功に導くパートナー

クライアントは単なるウェブの解析やデータを求めているのではなく事業を成功に導くパートナーを求めているのだと思います。クライアントがウェブ解析を依頼する目的はサイトをよりよいものにしお問い合わせ数の向上などのCV率の上昇を基に事業の成功につなげることだと思います。いろんなツールやサービスがあり情報があふれる中で求められることは検索すれば出てくるような内容ではなく、より専門的で具体的な回答が求められるようになったのではないでしょうか?

まとめ

情報が簡単に得られクライアントの知識が上がってきている中で専門家に依頼する意味や理由を提示する必要が出てきたのだと思います。専門家はデータだけでなく事例や成果の基に施策の裏付けや具体的な効果を提示する必要が出てきたのだと思います。より難易度が上がってきた中でクライアントを納得させる専門的な知識と施策を実行に導くリーダーシップが求められているのではないでしょうか?